体脂肪計の仕組みって一体どうなっているの?と疑問を抱く人は多いですよね。家庭でも健康維持がしやすいように近年手軽に使える体脂肪計が増えていますが、メーカーごとにスペックが異なりますので、その点を理解して使うことも大切です。
それでは早速ですが、体脂肪計の仕組みやメーカーごとの正確性などを詳しくご紹介していきましょう。
体脂肪計とは何か?
健康的にダイエットするためにターゲットするのが「体脂肪」。体脂肪は人間の体の皮下脂肪と内臓脂肪を合わせた総称のことで、脂肪が多くなると健康被害を招く可能性があります。そんな体脂肪を計測する「体脂肪計」についてポイントごとにご説明しましょう。
体脂肪計の用途について
体脂肪計の仕組みについて知らない人は多いかもしれませんが、内臓の周りにつく「内臓脂肪」と皮膚の下にある「皮下脂肪」の割合を数値化することが体脂肪計の役目です。
体脂肪を正しく理解しておくと肥満や痩せすぎ予防にもなるため、健康器具としてひとつあるととても便利なアイテムです。価格も安いものなら2,000円~、本格的な商品なら数万円もするものもあります。
内臓脂肪はぽっちゃり体型でなくても蓄積されている人は多く、食事改善やエクササイズなどで過剰に蓄積した脂肪を減らすことが可能。皮下脂肪はヒップ、太もも、二の腕、お腹などにつきやすい脂肪で、外的刺激から人間の体を守る役目や体温維持の大切な働きがあります。皮下脂肪は男性より女性のほうがつきやすいことが特徴です。
体脂肪計の仕組みについて
体重計のように立つだけで体脂肪までわかるのはどうして?という疑問。なぜそのような数値がわかるのかというと、体脂肪計から生体電気インピーダンスという微弱な電流を体に流し、その電気の流れやすさで体組成を推定しています。
ほとんどの脂肪は電気を流さないという特徴を活かした仕組み。電気抵抗値を計測すると脂肪の量がわかるということになります。電解質を多く含む筋肉は電気を流しやすいので、通りやすい人は筋肉量が多く脂肪が少ないことが想定されます。
体脂肪計はあらかじめ入力した個人のデータをもとに瞬時に数値を割り出し、どれだけ脂肪がついているか毎日計測できる便利なツールです。
体脂肪の計算方法
体脂肪の比率は体重との割合で計測しており、家庭用の体脂肪計は簡単な測定ができることが魅力です。念のために知っておきたい体脂肪率の計算式は、「体脂肪率%=体脂肪量(kg)÷体重(kg)×100」。
家に体脂肪計がなくても目安数値は自分で計算できるので、健康維持に役立てられるでしょう。
数値が変わるのはなぜか?
体脂肪計の数値は、時間やタイミングによってバラつきがありますよね。一体どの数値が真実なのか気になりますが、体脂肪率は体内の水分量により変動しやすいもの。
そのため食後すぐに測定すると正確な数値が導かれないこともあるので、できれば食事を終えて2時間以上経過してから測定しましょう。チャートにしてデータを保管するなら毎朝計測するなど、同じ時間にすることもおすすめです。
体脂肪計の生体電気インピーダンス法は、電解質を含む水分に電流が通る仕組みになっているため、体内の水分との関係はどうしても避けて通れないもの。成人男性なら体重の60%は水分ともいわれていますので、水分量の変化により数値にバラつきが生じてしまいます。
また計測する時間によっても、夕方のほうが体脂肪が増えているということもありますよね。起床直後は上半身の水分が重力で下に移動をはじめ、夕方になるとふくらはぎがむくむように、体の末梢には水分が溜まりやすくなることも原因。
そして食事のタイミングも数値に影響するもので、運動後に血管が広がり血液量が多くなり数値が変わるように、同じことが食後にも起こりやすくなります。
基本的な使い方
体脂肪計の使い方はメーカーによって異なりますので、使用説明書は必ず事前に読んでおいてくださいね。一般的な体脂肪計の使い方ですが、計測する前に年齢・性別・慎重を入力。
データを保存するために個人番号をインプットし、家族がそれぞれ計測する機能もあります。簡単なものなら、体重計と同じく目盛りがゼロになったら素足で両足を指定部位に乗せて計測。
両手両足測定タイプは、体重計のように素足で乗って体重を測り、その次に電極のついたグリップを床と水平に両手で持ち肘をまっすぐに伸ばして体脂肪を計測します。
メーカーごとの違いについて
体脂肪計の数値はメーカーによって異なります。これから購入しようかと計画している場合は、よりリアルな測定結果を得るために正確性や精密性で判断することもおすすめです。
測定技術で比較する
メーカーによって正確性が異なるのは、商品ごとに測定結果を得るための仕組みが違うことも関係しています。多くの体脂肪計は生体電気インピーダンス法を導入していますが、より高精度な数値が出せる技術も進んでいますので、参考にしてみてください。
まずは「マルチ周波数測定」。体に電流を流すことは生体電気インピーダンス法と共通するものの、電流の周波数を変えて細胞のより詳しい情報を得る測定が特徴です。
「リアクタンステクノロジー」は、細胞の構成を使い電流を流して細胞の内液と外液などの詳細情報を使い数値を計測します。このように測定技術の違いで正確性は少し異なるため、信頼できるメーカーでも購入の際にチェックしておきましょう。
おすすめのメーカーについて
体脂肪計の仕組みは、若干計測方法に違いはありますが、購入するなら健康器具で信頼できるブランドやメーカーがおすすめです。正確性が高いメーカーで知られているのは「TANITA(タニタ)」。
筋肉量だけでなく筋肉の質まで測定できるように、最先端テクノロジーを駆使した体脂肪計が人気です。「TANITA(タニタ)」は世界初の家庭用体重計を開発したメーカー。
乗るだけで計測する体脂肪計もタニタが最初に開発しています。体格の個人差があっても正しく計測できるように部位ごとの筋肉点数を測定するなど、豊富な機能性が魅力ですね。
「OMRON(オムロン)」も結果の正確性が高い体脂肪計で人気があるメーカー。アプリと連動させるなど、使い勝手がよいラインアップが特徴で、乗るだけで過去のデータで個人を推定する自動認識機能付きタイプも人気があります。
他にも正確性で選ぶなら「Panasonic(パナソニック)」「DRETEC(ドリテック)」「Anker(アンカー)」なども広く認知されているメーカーなのでおすすめです。
おすすめの体脂肪計
「TANITA(タニタ) 体組成計 インナースキャンデュアル RD-915L/RD-917L」は、基本的な体重や体脂肪だけでなく筋肉量など、計11項目が測定可能。筋肉点数を割り出し筋肉の質までわかるので、ダイエットにもメリットがあります。
「OMRON(オムロン) 体重・体組成計 カラダスキャン」は、測定データをスマホのアプリに転送して保管。50以上の健康アプリと連携しているので、健康管理がとても便利です。
測定値に変化がある場合はアプリからお知らせがくることも魅力です。「TANITA(タニタ) 体組成計」は、筋肉の質がわかる体脂肪計で医療レベルの技術を搭載。4C法のアルゴリズムを搭載しており、精密に計測が可能です。世界初の四肢の筋質点数も表示できます。
まとめ
体脂肪計の仕組みは、足から電流を流して脂肪や筋肉を測定することが共通しています。しかしメーカーによって測定項目の違い、価格の違いなどもありますので、気になるものをじっくり比較して選んでみてくださいね。
健康状態を知るためには、市販の健康器具を上手に活用し、生活習慣や食生活の改善に役立ててみましょう。