どう思う?という質問をされると頭の中が真っ白になり、自分の意見が言えなくなることはありませんか。何気ない会話の中で突然振られる質問。自分の考えを人に伝えることが苦手な人は多いですよね。
そこで今回は「どう思う?」の質問に答えられない時の対策方法について詳しくご紹介していきましょう。
どう思う?の質問が苦手な理由
「この新しい商品についてどう思う?」「このお店はどう思う?」など、自分の感じたことや考えを質問されると答えにくいと感じることがあります。その理由には次のようなことがあると考えられます。
相手の機嫌を悪くしたくない
「どう思う?」と聞かれる瞬間は、プライベートや仕事、あらゆるシーンで起こることです。たとえば友人とショッピングしている時に「これ、どう思う?」と聞かれる場面はよくありますよね。
そんな時にすぐに答えられないのは、相手の機嫌を悪くしたくないため。「その色は似合わないよ」「体型に合わないよ」など、自分の意見はあるものの、ストレートに言ってしまうと相手が不機嫌になることがわかっています。
または他人が期待する答えが言えない時も同じで、共感してもらいたい相手の意に反してしまう時、思わず黙ってしまうでしょう。
間違えたくない
「どう思う?」の質問に答えられないのは間違えたくないためです。あくまでも相手は意見を求めているだけなのですが、自分の考え方が一般的ではないかもしれない…という不安があると、回答を躊躇してしまうでしょう。
正解か不正解かは関係ない場面でも、完璧主義な人は失敗しないよう答えを控えることがあります。真面目な性格の人も相手に訂正される答えはしたくないため、どう思う?と聞かれても曖昧なことしか言えないのです。
自分の意見がわからない
会話の内容に自分の知識が追いついていない時や、経験したことがない話などでは、意見を求められても会話についていけない状態に。どう思うか以前に、自分の意見がわからないために答えが見つかりません。
よくあるのは会議中。他のことを考えていて、議論に集中していない場合にいきなり質問を振られることもあるでしょう。自分の意見がまとまっていない、もしくは何に対して意見を言うべきなのか頭が回らないのです。
自信がない
「どう思う?」の質問が苦手に感じるのは、自分の意見は誰も聞いてくれないと思うことや、否定されてしまう不安があるため。それは自信がないことが関係していますので、会話中に自ら発言することは少ないでしょう。
とても繊細な性格の人。他人の些細な一言で深く傷つく傾向がありますので、意見を言って相手が難しい顔をしただけで次の言葉が出なくなります。他人と言い合いになったことがある、子供の頃から親に否定されることが多かったなど、過去の経験により意見が言いづらいのでしょう。
評価を気にしすぎる
他人によく思われたいと考える人は、自分の意見があっても評価されることを言いたいため、答えがまとまらなくなります。「どう思う?」と質問されると、まず相手が聞きたい言葉を探す習慣があるので、即答できないことが多いのです。
「なるほどね」「確かにそうだね」と相手が納得することを言いたいため、自分の本音は隠してしまうでしょう。その繰り返しを経験しているため、他人に意見を求められるととても負担になります。
注目されたくない
「どう思う?」と質問された時、どのような意見を言うか、皆に注目されますよね。咄嗟に答えられない人は、自分が中心人物になるのが嫌いなタイプ。内向的な性格で、自分の考えを人に知られるのがとても苦手です。
さらに皆の視線を集める状況に置かれると、緊張して頭の中が真っ白になるのです。自分の考えを馬鹿にされた経験や、多数の人に否定されたことがあるとトラウマに。そのため自発的に自分の考え方をシェアしなくなります。
自分の意見を言うために考えておくこと
自己中心的にならず自分の意見を言うためには、次のポイントを意識してみましょう。
正解はないので安心する
「どう思う?」と質問された時は正解を答えるのではなく、自分の思っていることや感じていることを答えればいいのです。相手が期待しない答えでも不正解ではなく、あくまでも自分の意見。
正解がないからこそ他人とのコミュニケーションは難しく、楽しくもなるのです。自分の発言が採用されなくても誰かのためになったり、将来のアイデアにつながったりすることもあるでしょう。正解かどうかにこだわらず気軽に発言してみてくださいね。
一度で伝わらなくても大丈夫
自分の意見が言いにくい時は、「1回」で相手を納得させようと思うことはやめましょう。たとえばオフィスの会議のように、新プロジェクトのアイデアを提案する場面。
自分の発言が受け入れられなくても、コミュニケーションはいつもすり合わせができるものです。完璧にクリアにすることよりも、何度か意見を伝えるつもりで答えることも大切。
「それはどうかな」と相手が納得しない場合は、さらに説明を加えて自分が感じたことをより詳しく話せばいいのです。簡潔な答えよりも伝えることを意識するといいかもしれません。
反対意見は必要なもの
皆と自分の意見が違っても、勇気を持って伝えることが大事。反対意見は人の認識を変えることがありますので、考えを広げるチャンスを与えるだけでも価値があることなのです。
意見の相違は、相手を否定することではありません。お互いの考え方を共有してさらによりよい考えを見つけるためのプロセス。価値観が同じ人同士が集まっても、先進的な考え方は生まれないということですね。
自分の考えを整理する
頭の中が真っ白、ごちゃごちゃでまとまらないという状況で他人に意見を求められるのは大変です。きちんと意思表示ができないと社会生活で損することもありますので、コミュニケーションスキルを高めるためにも、自分の考え方を整理する習慣を始めましょう。
最初にやりたいのは、決断することを「減らす」ことです。選択肢が多いと考えがまとまらなくなるため、やるべきことだけを意識的に考えましょう。「この色、どう思う?」と質問された時、相手が自分の答えをどう期待しているか、どう言い訳するかなど、余計なことは考えず自分が感じることだけにフォーカスしてみてください。
上手に意見を伝えられる人がやっていること
「どう思う?」と質問された時に自分の意見を上手に伝えられる人は、次のことを意識して日々を積み重ねています。
自分と他人は違うことを前提にする
相手の気持ちや考えそうなことを、私たちは知らず知らずのうちにコミュニケーションに取り入れようとしています。そのために起こる会話中の沈黙や答えが出せない状態。
これからは相手と自分は違うことを前提にしておくと、無理して相手に合わせることはなくなります。
簡潔に結論から伝える
「どう思う?」と質問されて曖昧な表現をしていると、聞いている人が「言い訳しているのでは?」と疑ってしまうこともあります。明確にコミュニケーションをとるためには、結論や結果から伝えることがコツです。
「私はあまり賛成できないですね」「こちらのほうがいいですよ」など、わかりやすく自分の意見をまとめて簡潔に伝えましょう。
まとめ
どう思う?という質問は、仲がいい人が相手でも気を遣って返事をすることがありますよね。他人とのコミュニケーションが負担にならないよう、自分の考えを素直に伝えることがとても大事。皆から話しかけられて意見を求められる人には、そんな軸があるのかもしれません。
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