立ち仕事なのに痩せない悩みは、意外と多くの人が抱えているのではないでしょうか。職種によっては活動量が多くエクササイズ代わりになることもありますよね。
とくに販売業や飲食業、営業職など、立ち仕事やよく動く仕事はデスクワーク以上にカロリー消費が多いとイメージできます。しかし実際は立ち仕事でも太るというケースも。
そこで今回は、立ち仕事なのに痩せない原因やダイエットのポイントについて詳しくまとめました。
立ち仕事の特徴について
工場勤務、販売業など、仕事中に立っている時間が長い職種がありますが、運動量としてはどれくらいなのか、ダイエットに関するポイントを詳しくお伝えしていきましょう。
立ち仕事の消費カロリーについて
「立ち仕事」というと、代表的なものには接客業、介護士、工場勤務、保育士などがあります。歩いたり動いたりする活動量が多いのでダイエット向きのようですが、実際はどれくらいのカロリーを消費するのか気になりますよね。
立ち仕事の内容によって若干差はあるものの、体重50kgの人がただ立っているだけの場合、1時間で70~80kcalを消費するといわれています。ただ立っているだけで8時間仕事をしたら、1日約600kcal消費できる計算になります。
しかし仕事で立ったままということはなく、歩いたり物を運んだりする運動を考えると、それ以上のカロリー消費になるでしょう。
デスクワークよりも運動量は多い!
デスクワークは座っている時間が長くなり、立ち仕事よりもカロリー消費が少ないのは確か。心拍数なら立ち仕事のほうが1分間で10回ほど多くなる計算です。
体重50kgの人がデスクワークを1日やる場合は、約400kcalの消費カロリーなので、目安としては立ち仕事のほうが200kcalほど多くなります。さほど差はないようですが、毎日続けばかなりの差になると考えられますね。
立ち仕事の運動面でのメリットについて
立ち仕事は、動き回ることで下半身を強化できるメリットがあります。座ったままよりも立ち仕事を長期的に継続すると体力がつきやすくなりますし、何よりもデスクワークで姿勢が悪くなることを避けられます。
姿勢が真っすぐのほうが体幹は整いやすく、さらに脂肪を燃焼しやすい体質になることも立ち仕事のメリットといえるでしょう。立ったままの作業は身体的に緊張感もあり、機敏に動けるので何かと消費カロリーも増えると思われます。
立ち仕事なのに痩せない原因について
数字だけで考えると、立ち仕事はエクササイズの要素があるので痩せやすそうですが、なかなか痩せない、太るという悩みも現実的によく聞かれます。では、立ち仕事なのに痩せない原因を見ていきましょう。
思ったほどカロリーを消費していない
立ち仕事なのに痩せないのは、思っているほどカロリーを消費していないためです。一日中座っているよりは確かに消費カロリーは多いものの、ジョギングやウォーキング、水泳などの有酸素運動と比較するとかなりの差があります。
立ち仕事も長時間同じ姿勢になる場合も多く、下半身は使うけれど腕を使わないなど、全身運動にならないこともあるでしょう。ずっと座っていないから安心…ということにはならないのです。
摂取カロリーが多すぎる
立ち仕事なのに痩せないのは、消費カロリー以上に摂取カロリーが多いためです。この原因はどのような仕事にも共通し、動く以上に食べてしまえば体重が増えるのは仕方ないことです。
立ち仕事なのに痩せないのは、仕事によって毎日エクササイズしている気分になっているので、つい余裕が生まれて食べすぎてしまうことも関係しているでしょう。
間食やカロリーの高い食事も「立ち仕事をしているから大丈夫」と勘違いしてしまい、結果的に摂取カロリーが多くなってしまうのです。デスクワークと比較すると200~300kcalの差異はありますが、炭酸飲料を飲んでしまえばそれでカロリーがオーバーする可能性もあるのです。
むくんで巡りが悪い
立ち仕事をしている場合、夕方になるとふくらはぎがむくむという人は多いですよね。下半身に負担がかかる立ち仕事は筋肉量の不足、血行不良などでむくみが起こりやすくなります。
女性の場合、筋肉量が少ないので血液を循環させる足の筋肉のポンプ機能が低下し、ふくらはぎなどがむくみやすい状態。むくみが発生するとリンパ液の流れが低下し、老廃物が蓄積されやすく、場合によっては水分量が増加して体重が増えることもあるのです。立ち仕事なのに痩せないのは、活動量はあってもむくみがあるからかもしれません。
立ち仕事でエクササイズ効果をアップするコツ
立ち仕事なのに痩せない場合は、ちょっとしたコツで運動量を増やして健康的にダイエットすることも可能です。その際に意識したいことをポイントごとにまとめましたので、ぜひ実践してみてください。
仕事中に運動しよう
立ち仕事なのに痩せないのは、せっかくのチャンスを無駄にしている可能性もあるでしょう。仕事中に動きやすいメリットがある立ち仕事。じっとせずスクワットの姿勢をその場でキープしたり、片足で立ち浮いた足でヒップアップしたりする運動もおすすめです。
首や腕のストレッチもぜひやっておきましょう。立ち仕事は、ダイエットにおいて大切な下半身を鍛えるよい環境が整っています。筋肉は下半身に集中しているように、基礎代謝をアップするためにも立ち仕事は有利。
下半身を意識したエクササイズで血行をよくして筋肉量を増やしていきましょう。その場から動けない時はつま先立ちになり、ふくらはぎの筋肉を刺激するだけでもメリットが期待できます。
食生活を見直す
立ち仕事なのに痩せないのは、食生活に問題があるかもしれません。塩分の多い食事は、立ち仕事の場合はとくにむくみを招きます。外食が多い場合は、できるだけ薄味を意識。
お弁当も味を薄くしておきましょう。脂質や糖質の過剰摂取も太る原因なので、油っぽいものやご飯などの炭水化物を若干減らす工夫もおすすめです。そして仕事中の間食は立ち仕事の場合、つい食べすぎてしまうこともありますので、まず間食から減らして代わりに水分補給することもダイエットにメリットがあるでしょう。
着圧タイツを着用する
立ち仕事なのに痩せないのは、下半身の血流が悪いことが原因かもしれませんので、着圧タイツを着用して脚のコンプレックスを解消することもできます。
着圧タイツには骨盤矯正や保温機能など、さまざまな特徴がありますので、足のむくみを解消してすっきりしたい時や血行を改善したい時によいでしょう。
デスクワークにも有効なので、冷え性の方はぜひ活用してみてください。着圧タイツを穿いただけで体重が減ることはありませんが、エクササイズのサポートにはなるでしょう。
定期的にエクササイズする
立ち仕事だけでエクササイズ効果を得るのは難しいこと。効率的にダイエットするなら、仕事以外でもエクササイズを取り入れ、有酸素運動や筋トレを定期的に続けましょう。
注意したいのは、立ち仕事で腰痛や膝痛などのトラブルが生じている場合。そんな時は、体調に合わせて足のマッサージや半身浴などで血行を改善することも代謝アップのコツになります。
立ち仕事とはいえ、デスクワークのように同じ姿勢になることや使わない筋肉もありますので、仕事をしている時とは異なる動きを取り入れた運動をやってみましょう。
まとめ
立ち仕事なのに痩せない原因は食べすぎ、消費カロリーが少ないことなどが考えられます。しかしデスクワークよりも運動面でのメリットは得られやすい職種なので、少しだけ工夫して心身共に活動的に仕事と向き合ってみましょう。疲れる仕事も、ダイエットの効果を期待するとモチベーションがアップするかもしれません。
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