ネームコーリング効果は、コミュニケーションでもっと相手と仲良くなったり人間関係を幅広くしたりする際にとても有効です。他人と距離感をなくすには、普段の些細な会話がとても重要。
人と交流するのが苦手な人は、もっと気楽に好感度を上げる会話を意識してみましょう。そこで今回は、ビジネスや恋愛でも効果が発揮できるネームコーリング効果について、やり方やメリットをご紹介していきましょう。
ネームコーリングのメリットについて
「ネームコーリング」とは会話中に相手の名前を呼ぶことで、表面的なやりとりでもグンと印象がよくなり、お互いにオープンにコミュニケーションがとれるようになるというスキルです。では、ネームコーリング効果にはどのようなメリットがあるか、ポイントごとにご紹介しましょう。
承認欲求が満たされる
人間なら多少なりとも承認欲求があるもので、他人から認められるために何をしたらいいのか、無意識に考えながら毎日を暮らしているでしょう。会話中に相手の名前を呼ぶメリットは、自分のことを知ってくれているという満足感が得られること。
承認欲求が満たされると人は安心感を得て、「またこの人に自分を認めてもらいたい」と思うようになるのです。たとえば好きな人と会話中に「○○ちゃんはどんな食べ物が好き?」と名前を呼んでもらうと特別な感じがしますよね。
ネームコーリングの効果は、「個人」として認められたという承認欲求が満たされるため、知り合ったばかりの人とはどんどん名前を呼び合うとよい関係が築けそうです。
相手も名前を呼んでくれる
名前を呼び合う関係は、親しくお互いを理解しているよい印象がありますよね。ネームコーリングの効果は、自分が相手の名前を呼ぶことで返報性の原理が発生することです。
これは、嬉しいことをしてくれる人に同じくお返しをしたくなる人間心理。コミュニケーションにも大いに活かされ、名前を呼ばれたことに感謝して相手も名前を呼んでくれるようになるのです。少し距離を感じる相手なら、ネームコーリングによって急速に仲良くなれそうですね。
相手をリスペクトできる
ネームコーリング効果は、相手をリスペクトできることがメリットで、丁寧な人間関係が築かれていきます。たとえば職場の上司は誰もが名前を知っているので、「○○部長」と名前を呼ぶのは全く抵抗がありませんよね。
名前で呼ばなければいけない間柄というのは上下関係もあり、ネームコーリング効果で呼ばれた人はリスペクトされた特別感を抱きます。誰もが自分の名前には思い入れがあり、ブランディングされているのと同じ。愛着のある名前を呼ばれると嬉しいだけでなく、尊重されていることが実感できます。
幸福になる
あまり会話をしたことがない人に名前を呼ばれると、ささやかな幸福を感じませんか。「お名前は何でしたっけ?」と聞かれるよりも「○○さん」と名前を呼ばれるほうが気分がよいのは納得できますよね。
ネームコーリング効果は、喜ぶ人と喜ばせる人の幸福な関係が生まれ、自然と笑顔もこぼれてくるでしょう。コミュニケーションをスムーズにするためにもポジティブな姿勢は大事なので、名前を呼び始めてから話題をスタートするととてもよい流れが生まれるでしょう。
記憶に残る
ネームコーリングは、自分を印象づける効果が絶大です。「どうして急に名前で呼んでくれるようになったの?」「いつも名前で呼んでくれる人」など、自分の名前を覚えてくれる人に興味や関心を抱くことも。
好きな色や住んでいるところを知っている人のように、自分の情報を知っている人はとても印象強く残りますよね。印象づけるシーンには恋愛やビジネスなど、色々な場面がありますが、すでに仲がよい人同士も頻繁に名前を呼び合うとよりよい関係にシフトできるでしょう。
ネームコーリングのやり方
ネームコーリングの効果を100%発揮させるためにも、やり方やコツをおさえておくと安心です。好印象を与える方法をポイントごとにご解説しましょう。
話しかける時に名前を呼ぶ
ネームコーリングはどのタイミングにするか、慣れないとぎこちなくなってしまいますので、シンプルなコツとして相手に話しかける際にまず名前を呼びましょう。
「○○さん、すみませんがこれをやっておいていただけますか?」など、会話の始まりを名前に。とくにお互いに気分がよくなる感謝の場面で、ただ「ありがとう」と言うのではなく「○○ちゃん、ありがとう」と伝えたほうが心に通うものがあります。
電話やメッセージでも活用する
対面の会話だけではもったいないので、他人とコミュニケーションをとる際はどの手段でもネームコーリングを取り入れてみてください。メッセージなら「○○君、おはよう」、電話でも「昨日は○○さん、お休みだったの?」など、意識的にあらゆる場面で相手の名前をアピール。
頻度が高くなるほど自分の印象はよくなり、返報性の原理で相手からも積極的にアプローチしてくれるはずです。
相手を主語にする
コミュニケーションは聞き手と話し手がいて、聞き役が上手な人は信頼されて相手はとても気分よく話を続けられます。心の通ったコミュニケーションにするためにも相手を主語にした会話を意識してみましょう。
たとえば「○○さんの出身地はどこですか?」「○○さんはどんな映画が好きですか?」となりますね。相手の名前を呼んで主語にすることで、相手は「自分が主役で、関心を寄せてくれている」とわかります。すると質問に積極的に答えてくれて、会話が幅広く展開することも想定できますね。
名前を呼ぶのが恥ずかしい時の対処法
ネームコーリング効果は人間関係をよりよくするものであることはわかっていても、実際に人の名前を呼ぶのは勇気が必要です。とくに内向的な性格の人だと、相手の名前を知っていてもあえて避けてしまうことがありますよね。そのような場合はどう対処するべきか、名前を呼びやすくするコツをご紹介しましょう。
周囲を気にしないこと
ネームコーリングが苦手な人は、周囲を気にしすぎていることが原因です。名前を呼ぶ相手を特別扱いしているのではないか、恋愛感情があるのではないかなど、余計な詮索をされると困るのです。
名前を呼ぶ間柄は、よほど親しい関係だと思っている人も世の中には多いので「そんなにあの二人は仲がよかったの?」とじろじろ見てくる人もいるかもしれません。
しかしこれからは周りのことは一切気にせず、自分と相手の今後の関係を意識してネームコーリングを実践しましょう。
相手の違和感は気にしない
初めて名前を呼んだ時、相手が「おや」という顔をしたり驚いたり、違和感を示す場合があります。とくに異性が相手だと名前を呼ぶハードルは高くなる傾向があり、恥ずかしくて名前で呼べないことも。
だからといって「これから下の名前で呼んでいい?」「名前で呼び合おう」など、相手に確認するのも不自然ですよね。いきなり名前で呼んで少し驚かれても、その違和感は最初だけ。
あまり親しくない人なら余計に感じるかもしれませんが、自分が改善する意識がないとネームコーリングはできません。
関係性は意識しない
「友人ではないから名前を呼んではいけない」など、相手との関係を意識しすぎると名前を呼ぶきっかけがなくなります。初対面でも名前を呼ぶことはできますし、なかなか呼べなかった人を突然名前で呼ぶことも可能です。固定観念を捨てることも、コミュニケーションの幅を広げるコツになるでしょう。
まとめ
ネームコーリング効果は、お店のスタッフとお客さんの関係でも得られることで、相手が誰でも使えます。もっと人から慕われたい、声をかけてもらいたいと思った時は、自分から人の名前を積極的に呼ぶ習慣を始めてみませんか。
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