相手に興味を持つと、コミュニケーションの幅がグンと広がります。しかし中には他人に干渉されたくないためにガードを固めている人や、他者に一切興味を持たない人も存在します。
会話は些細な話題でも対人関係に影響すること。お互いに気持ちよく時間を共有するためにも、相手に興味を持つコミュニケーションを始めてみましょう。
相手に興味が持てないのはなぜか?
相手に興味を持たないと話を聞き流してしまい、盛り上がりに欠ける会話になりがち。詮索しすぎるのはよくありませんが、適度な距離感を維持しながら相手に印象よく近づくことは、コミュニケーションにメリットをもたらします。
では、相手に興味を持てない、関心が湧かない人にはどのような理由があるのか、ポイントごとにご説明しましょう。
人と関わることが苦手
相手に興味が持てない人に共通するのは、人と関わるのが苦手なことです。相手が嫌い、苦手ということではなく、ただ人付き合いが得意でないため。
基本的に単独行動を好み、複数人で会話するよりも一人で過ごすほうを好みます。友人がいないわけでもなく、仲がよい人から誘われれば出かけますが、積極的に自分から人を誘うことはないでしょう。一人で自由に過ごせる時間がとても魅力的に感じている人なのです。
自己顕示欲が強いため
相手に興味を持つことができない人は、自己顕示欲が強いことが考えられます。コミュニケーションの共通点として、相手の話を聞くよりも自分の話ばかりしてしまうことが挙げられます。
自分を認めてもらいたいために、相手の気持ちや立場を無視してアピールしてしまう特徴もあるでしょう。そのため相手に興味を持たず、どうすれば自分の存在価値をわかってもらえるかで頭がいっぱい。
承認欲求にも似ているところはありますが、相手に興味を持てない人は自分に注目してもらいたいためで、経済力、ルックス、交友関係など、それとなく自慢も多いでしょう。
上から目線になりやすい
相手に興味を持つのが苦手な人は、上から目線でアドバイスするなど、プライドの高さからくる言動が多いことが共通点です。基本的に自分が中心になりたいため、影響力を相手にわからせたいのでしょう。
やたらと相手に関心を寄せて質問したり共感したりすることは、相手のご機嫌をとるようで嫌なのかもしれません。マウントをとっていることもあり、自分が唯一無二であることをアピールしたがります。
自分のことで頭がいっぱい
「きちんと話を聞いてくれているのかな?」と不安になる相手。相手に興味や関心がないと、一方通行のコミュニケーションになりますよね。そんな人に共通するのは、今自分のことで手一杯のため、相手の話を聞く余裕がないことです。
たとえばやらなければいけない仕事がたくさんある時、世間話で時間をつぶすのはもったいないこと。相手に興味を示して質問したら、余計に話が長引いてしまいます。
悩みを抱えている時は、相手の話を聞くこと自体ストレスに。自分の身の回りのことしか興味がなく、素っ気ない態度になることもありそうです。
秘密主義だから
相手に興味を持つのが苦手な人は、逆に自分のことを干渉されたくないため。秘密主義の人や警戒心が強い人は、お互いに関心を寄せるコミュニケーションは不安なのです。
よほど信頼できる人にしか自分のことは話さないタイプなので、会話も表面的になりがち。聞き役になるタイプで、自分に話題を振ってこないかいつも心配しています。
相手に興味を示すと、同じく相手からも同様のリアクションが想定されますよね。「どこに住んでいるの?」「あなたの家はどこ?」と聞かれ、結果的に自己開示せざるを得なくなるのが嫌なのです。
他者を信用できない
相手に興味を持ってコミュニケーションがとれないのは、人間不信になっていることが関係しています。過去に他人から辛い思いをさせられたことや失恋経験など、何かきっかけがあったのかもしれません。
人の言葉をまっすぐ受け止めず、いつも裏を考えてしまう癖があり、疑いの目で相手を見てしまいます。人間不信になると人間関係の構築は難しく、自ら他人とのコミュニケーションを避ける傾向も。
会話中も相手に興味を示すことはなく、表情や感情表現が乏しいので人を寄せつけないオーラも感じられるでしょう。
相手に興味を持つコミュニケーションのメリットとコツ
相手に興味を持つことで、コミュニケーションはどのように変わるのでしょうか。そこでメリットと会話のコツについてまとめました。
自信がつく
相手に興味を持つコミュニケーションは、自分の会話のスキルを高めるチャンスで、より相手を理解するための質問やアドバイスなどで自信が身につきます。
「初対面の人と話すのが苦手」という悩みを抱えている人は多いですよね。何も情報がない時は、関心の寄せ方もわからないものです。コミュニケーションにおいて大切なのは、相手の何を知りたいのかよりも相手に興味を持つ「スキル」。
「もしかしたらこんなことが好きな人かもしれない」と想定して話題を提供するなど、興味を持つスキルが高まることで、どのような人ともスムーズにコミュニケーションがとれるようになるのです。
気になることはどんどん質問。身につけているものなど、視覚的なことは簡単に質問しやすいので、ぜひ実践してみてくださいね。
会話が続く
会話を続けるためにも、相手に興味を持つことはとても大切です。シャイな人と会話していても、相手のファッションや持ち物などを話題にすれば意外と話を引き出せることもあるでしょう。
会話を続けることは、たとえ仲がよい人でも難しいものです。ビジネスなら本題の後の雑談がとても有効になるといわれるように、会話を共有することで人と人とのつながりが誕生します。
相手に興味を持つことで会話が続き、「楽しい人」というポジティブな印象を与えられます。これからは、相手の答えからさらに質問を考えるというサイクルを意識してみてください。
信頼関係をゴールにする
相手に興味を持つと、急速に仲良くなれることもメリットになるでしょう。興味を示した相手を知り、同時に自己開示もできるように。警戒心をなくして信頼関係を築きやすくなり、会話が人間関係のきっかけとなります。
人の言葉に反応する行為は、存在を受け入れた証。自分を好意的に思ってくれる相手には同様に優しく接したくなるのが人間の心理です。興味を一切示さない相手に自分のことを100%オープンにする人は少ないですよね。
他人を信頼するには時間がかかりますが、好きな食べ物が同じというだけでも相手の見方が変わることはあるのです。会話中は基本的に笑顔で敵対心がないことをアピールしてみてくださいね。
相手が喜ぶ
会話は聞き役の存在がとても大切で、よい人間関係を築くためにもしっかり相手の話を聞くことが大事です。相手に興味を持つと自然と質問したくなることも多く、話し手は自分に関心を寄せてくれる人の存在を嬉しく思うもの。
人の感じ方は色々ですが、コミュニケーションは貴重な時間を他者と共有し、相手をより理解するためのものです。その際に気持ちよく話ができる状況は、聞き役の姿勢が大きく影響しています。
もし会話中に相手が褒めてくれたら、自分も褒め返すこと。ポジティブな姿勢をやりとりすると、とても気持ちのよい時間となります。相手が話しかけたくなるようなよい関係があると、毎日楽しくなるでしょう。
まとめ
相手に関心を持つコミュニケーションは、その人の価値観を尊重する意味があります。会話のスキルアップは自己成長にもメリットがありますので、まずは相手の気持ちを考えながら、心がつながるコミュニケーションを目指してみましょう。
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