顔マッサージは、肌のハリをアップさせて健康的に見せるための大切なスペシャルケアとして知られています。しかし闇雲にマッサージするのは、逆に負担がかかってしまうことも。
そこで今回は、正しい顔マッサージのやり方とマッサージクリームの選び方など、美意識を高める情報を詳しくご解説していきましょう。
顔マッサージがよくないといわれる理由とは?
顔マッサージが必ずしもよくないとは断言できませんが、やり方によっては美肌ケアが得られず逆効果になる場合もあるのでご注意ください。では、間違った顔マッサージによる負担をポイントごとにご紹介しましょう。
肌荒れのリスク
顔マッサージがよくないといわれるのは、美顔ローラーでゴシゴシと擦ったり、手で強くマッサージしたりして、肌のバリア機能が低下する可能性があるためです。
肌のバリア機能は、角質層の潤い保持だけではなく、紫外線やほこりなどの刺激から肌を守る大切なもの。とてもデリケートで、強い摩擦を与えるとバリア作用が低下してしまいます。
顔マッサージは、クリームやオイルなどで滑るようにやることが大切。たっぷり使わないと指の摩擦が加わり、肌の赤みなどの肌荒れを招くことがあるので注意しましょう。
肌の乾燥を招く
肌の乾燥を招く場合があるのも、顔マッサージがよくないといわれる理由です。クリームやオイルなど、油成分のコスメを使ってマッサージするので、乾燥はあまり意識しない人もいるかもしれません。
しかし充分な量を使わない、またはジェルやクリームなどを使わず素肌に手で摩擦を加えると、肌の乾燥は進んでしまいます。人間の体の中でも顔は皮膚が薄いため、デリケートなケアが必要なのです。
たるみの原因になる
顔マッサージがよくないといわれるのは、強く圧力をかけてしまい皮膚のたるみを招くためです。マッサージでより肌にハリを出そうと頑張ってしまうと、コラーゲンやエラスチンなど、繊維質の構造が崩れて皮膚がたるんでしまうかもしれません。
痛みを感じるほどの力はかなり圧がかかっていますので、行う時は気持ちいいことを基準にして適度な力でマッサージしましょう。目元や口元はたるみが目立ちやすい部位。
だからこそ余計に力を入れてマッサージしたくなりますよね。しかし目の周辺などは皮膚が薄いので、とくにたるみは気をつけたい部分です。
シミが増える
顔マッサージがよくないのは、摩擦によりメラニン色素が活発になり、シミが増えるリスクがあるためです。メラニン色素は、メラノサイトの指令により生成されるもの。
紫外線の刺激はメラニン色素の原因として知られていますが、シミは顔マッサージの強い力も刺激となり、メラノサイトが活発になってしまいます。シミが目立つ年齢になると、血行をよくするためにも顔マッサージを取り入れたくなりますが、シミができやすくなるデメリットがあることも覚えておきたいですね。
正しい顔マッサージのやり方
顔マッサージを正しく行うことで、ハリや血行改善、小顔効果など、さまざまなメリットが期待できます。そこでスキンケアにプラスになる正しい顔マッサージの手順についてご説明しましょう。
事前の準備について
顔マッサージは肌が清潔な状態で行うことが必要なので、クレンジングや洗顔は事前に済ませておきましょう。マッサージはたるみ予防などのメリットは期待できものの、摩擦はできるだけ控えたいので、マッサージする前のクレンジングと洗顔はあまりゴシゴシ擦らないこと。
髪の毛が邪魔にならないよう、ヘアバンドなどでしっかり押さえておきましょう。マッサージはオイルやクリーム、ジェルなど、色々なアイテムがありますので、自分の肌や悩みに合ったものを使ってください。
目元のマッサージ
顔は皮膚が薄いため、マッサージの際の摩擦に注意しましょう。おすすめのやり方は、内側から外側に向かって優しく指を動かし、次は目の上の骨に沿うように目頭側から目尻側にかけてツボを刺激。
こめかみを3秒ほど優しく押してパッと離しましょう。目の下にクマができやすい人は、血行不良が考えられますので、同じく内側から外側に向かって指先でマッサージ。最後に首のリンパに沿って、耳から鎖骨に向かってマッサージすれば完了です。
頬のマッサージ
頬は面積が広いため、肌のハリにもかなり影響する部分。顔マッサージがよくないのは強い圧をかけてしまう場合ですが、頬は目の周辺よりも皮膚が厚いため、少しだけ力を入れてやってみましょう。
基本の手順は、顎から上に向かうようにクルクルとマッサージし、内側から外側に向かって同じくマッサージ。ハリをアップするには、リンパの流れを刺激するとメリットが期待できますので、人差し指で小鼻の横をグリグリと刺激してほぐしておきましょう。
顎のマッサージ
フェイスラインがすっきりする顎のマッサージは、二重顎が気になる人にもおすすめ。マッサージする部位は顎のへこみ部分で、人差し指の関節を押し当てて、耳に上りながらグリグリとマッサージしてください。左右とも数回行ったら、顎の下から鎖骨に向かってリンパを3回ほど流しましょう。
注意点について
顔マッサージがよくないのは負担がかかりすぎる場合なので、毎日行わず週に2回程度を目安にします。マッサージの際は、適切なクリームなどを使うこと。
中には、手間を省くためにクレンジングしながらマッサージする人もいるかもしれません。しかしクレンジング剤は界面活性剤が含まれているものが多く、長時間肌に付着していると、肌の乾燥などのトラブルの原因になります。
くれぐれもマッサージとクレンジングは違うことを理解しておきたいですね。
マッサージクリームの選び方のポイント
マッサージクリームには色々な商品がありますので、より美肌に近づけるよう選び方もこだわってみましょう。その際に意識したいポイントをご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
目的に合う成分をチェック
マッサージする目的は人によって異なりますので、効果を実感するためにもマッサージクリームは配合成分をチェックしてみてください。たとえば乾燥予防のために顔マッサージするなら、ヒアルロン酸やセラミドなどの保湿成分が高配合されたもの。
肌のハリをアップさせたいなら、コラーゲンやエラスチン、レチノールなどの整肌成分がおすすめです。くすみ改善やシミなどのトラブルなら、メラニン色素を抑制する成分を配合したものがよいでしょう。
使いやすいテクスチャーを選ぶ
クリームやミルクタイプ、ジェル、オイルなど、テクスチャーが色々とありますので、お好みで使いやすいものを選びましょう。顔マッサージは摩擦を極力控えることがコツになりますので、指が滑りやすいものがおすすめです。
最近はなめらかにマッサージできるクレンジングミルクのようなテクスチャーのマッサージローションもありますので、肌に触れた時の感触をイメージして選んでみましょう。
時短のオールインワンも人気
最近人気があるオールインワンコスメは、ひとつで何役もこなす機能的なアイテムです。アイテムによってはマッサージクリームにもなるものがありますので、マッサージ後はそのまま肌になじませて保湿する簡単ステップもよいでしょう。
少し手間をかけるだけで肌の血液循環はよくなりますので、オールインワンコスメを使う際は、気になる部位を軽くマッサージすることもおすすめです。
まとめ
顔マッサージは絶対によくないというわけではありませんが、強く肌を擦ったり毎日行ったりすることは避けましょう。肌のコンディションに合わせてケアを変えることが何よりも大切。顔マッサージは、癒しの時間としてスキンケア習慣にぜひ組み込んでみてくださいね。
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